ABC諸島

アルバ（A）、ボネール（B）、キュラソー（C）からなる“ABC 諸島”はベネズエラの沖合にあります。

これら 3 島はオランダ王国の一部ですが、その文化には西インド諸島の伝統が織り込まれています。公式言語はオランダ語ですが、英語はもちろん、パピアメント語と呼ばれるクレオール語も広く使われています。

アルバとキュラソーはそれぞれ独自の議会と総理大臣を置く自治領です。ベネズエラ沖 15 マイルの位置にあるアルバ島は、縦 20 マイル、横 6 マイルほどの広さで、その陸地の 20% をアリコック国立公園が占めます。アルバ島には、主要アメリカ諸都市をはじめ世界各国の首都から直行便が飛んでいます。白砂の浜と爽やかで陽気な気候に惹かれ、当地でセカンドハウスを求めるバイヤーの多くはアメリカ人、オランダ人、ベネズエラ人です。遊航船の寄港地である首都オラニエスタッドは、カジノ、レストラン、ショッピング街、ゴルフ場があり、賑わいが絶えません。島随一のビーチの多くもこの海岸沿いにあります。島の北西端にあるマルモックには、アルバで最も豪華な不動産がいくつか揃っています。この辺りの別荘は広大な敷地に建てられており、そのいくつかは海やゴルフ場を眺望できるゲート付きコミュニティにあります。近隣のパームビーチは、アルバ島を代表するビーチの 1 つと言われています。

キュラソー島は面積・人口共に ABC 諸島最大の島です。精油、金融、観光を三本柱とする経済により、キュラソー島はカリブ海で最高の生活水準を誇ります。キュラソー島の人口は約 15 万人ですが、それには 40 ヶ国以上からの移住者が含まれます。首都ウィレムスタットの際立つ名所と言えば、ユネスコの世界遺産に登録された、オレンジ、ピンク、グリーン、イエローなど色鮮やかなパステル塗装の建物が並ぶ地区でしょう。ウィレムスタット近辺や水辺近くは、不動産バイヤーに最も人気の高い地域です。都市部を離れると、キュラソーは洞窟やエキゾチックな野生動植物の宝庫ですが、特に西海岸はスノーケリングに最適なビーチにも恵まれています。

アルバやキュラソーと違い、ボネール島は自治領ではなく、オランダ国法に準拠した特別自治体です。ABC 諸島 3 島の中で最も地味な島で、それがアウトドアファン、特にマリンアクティビティの熱狂者達を惹きつけています。世界各地からダイバー達が群がるように当地を訪れます。島を囲むように岩礁が広がり、その合間には難破船も見えます。ボネール島の海岸線全体が海洋保護区に指定されています。臨海物件の需要は常に高く、中でも特にクラレンダイク、サバデコ、ベルネムなど西海岸コミュニティに人気が集まっています。

海外からの不動産購買に対する規制はありません。ABC 諸島での不動産所有には二種類の形式があり、1つは自由保有権（Freehold）で、もう1つは借地（land lease）です。後者の場合、地主は政府で通常 60 年ごとに更新となります。