バミューダ

大西洋の宝石

Iyna Bort Caruso

洗練された人々が集まるバミューダ。ここは閑静で、伝統的で、気取らない場所です。控えめで目立たない島です。高速車線を走るのはリムジンではなく、スクーターや自転車です。

一人当たりの所得が世界最高レベルで、なおかつ所得、資本利得、物品販売のいずれにも課税がないので、バミューダの人々は他が羨むような生活水準を謳歌しています。アフリカのカルチャーとイギリス統治時代の文物が融合しており、特に、かつらをつけた判事や交通整理の警官などは後者の名残りと言えるでしょう。

大西洋の宝石と称されるこの島は、米国東海岸の主要諸都市から飛行機でわずか 2 時間です。島面積は 21 平方マイルと小規模ですが、魅惑的なピンクサンドビーチの海岸線は 75 マイルに及びます。

バミューダの建築は過去 4 世紀間に変貌を遂げましたが、低い建物、パステル調の石壁、白っぽい段状の屋根、木造のシャッターなど、当地ならではの特色は変わらず定着しています。こうした建築様式こそ、この島の土着の独創的なアートフォームだと唱える人もいるくらいです。モダンなエステートでさえ、ネイティブな設計を踏襲しています。

駐在員コミュニティの大半は、アメリカ人、カナダ人、イギリス人です。 不動産所有者のほとんどは事業や家族のつながりのある人々ですが、それでも住宅の購入は容易ではありません。政府は海外からの不動産購買を規制しており、バミューダ人や永住権保持者のみに購買権のある物件と、海外投資家も入手可能な物件とに市場を二分しています。そして、後者では概ね最も高価で上等な住宅が提供されています。 

バミューダは 9 つの小教区(パリッシュ)に分かれています。首都ハミルトンは港町で、ビジネスと金融の中心地です。ハミルトンの目抜き通りであるフロント・ストリートには、数々のレストラン、店舗、アートギャラリーが建ち並びます。サウスショアは石灰岩の岬で知られるほか、島内で一番人気のビーチにも恵まれています。ユネスコの世界遺産に登録されているセント・ジョージは、新世界でイギリス人が興した市街のうち、現在まで人々が暮らし続ける街として最古のもので、17 世紀の建造物も残されています。この教区にはタッカーズ・タウンというプライベートコミュニティの半島があります。地元の人々には、Billionaires’ Row(億万長者の町)として知られている地域です。